▽F1 2005 #9 アメリカGP

たーさんのたーさんによるたーさんのためのマイナースポーツコーナー第3弾。深夜のブレインパーティーとも言います(うそ)。

※生放送を基準にページを作ってます
※地上波を待ってる人はネタばれ注意

公式予選

公式予選の前にフリー走行での情報から。

フリー走行でラルフが大クラッシュ。検査の結果、身体には異常がないということだけど、念のためにレースは欠場。まぁ、仕方がないでしょう。この決定で予選以降はゾンタがかわりに出場、と。

あと、4回目のフリー走行で川井ちゃんから衝撃の情報が。

ラルフのクラッシュはタイヤのトラブルが原因らしいんだけど、どうやら、タイヤにトラブルが出てたのはトヨタのマシンだけではなかったらしい。他に、レッドブルやマクラーレンにもトラブルが出てたらしいということで、ミシュランの方からミシュランタイヤを使っているチームに情報が回って『10周以上走ったタイヤではバンクを全開走行しないように』って言われたとか。

たった10周でバンクが走れなくなるようなタイヤで、決勝がレースになるとは思えないんだけど・・・ ミシュランとしては無理矢理にでも決勝レースまでに新しいタイヤを持ってくるから、それと交換できるようにFIAに要望を出してるらしいが、それはかなり無茶な話だよなぁ。

まぁ、最終的にどうなるかは決勝レースの直前までわからないんじゃないかな? このまま、危険なタイヤでレースをやることになったら、決勝レースの参加を取りやめるチームが出てくるかもしれないとか・・・

ミシュランを使ってるすべてのチームで問題が出てるわけでもないってのが興味深いけど。

ちなみに、ここのコースはエンジンとタイヤに厳しいコース。

以下、予選を見ての感想いろいろ。

・トヨタ
トゥルーリポールポジションおめヽ(´▽`)/
トヨタとして初めてのPPですか。これは、素直におめでとうといっておきましょう。ラルフのクラッシュとかいろいろあったけど、ちゃんと、結果を出すのはえらい。ただ、決勝は大丈夫なのかなぁ・・・? ゾンタは突然の予選で出走順が1番だったことを考えると、まぁ、悪くない仕事だったんじゃないかな。
・マクラーレン
ライコネンの走りはさすが。きっちりPPを狙いに行ったんだと思うんだけど、ちょっと、トゥルーリの速さが想定外だったか。それに比べてモントーヤは・・・ 出走順の問題もあるけど、ライコネンと1秒も差がついちゃ駄目だよなぁ。細かいミスもしてるし。
・BARホンダ
バトンは、まぁ、いつも通りのなめらかな走り。琢磨は、前回のカナダでギアボックスを交換してでも走ったのが良かったね。やっぱり、良い順位で完走していかないと今年のレースはきつい、と。ちなみに、ミシュラン勢の中でもBARとウィリアムズはタイヤにトラブルが出てないらしい。
・ルノー
出走順を考えるとルノーの二人の予選順位は驚異的か。ただ、このチームもタイヤが危ないんじゃないかって話があったような・・・
・ウィリアムズ
ウェーバーは、まぁ、悪くないとして、ハイドフェエルドの遅さは何なんだろう? 特に大きなミスもなかったと思うんだけど・・・ タイヤにトラブルが出てないのは良いけど、それ以前にこの遅さは何とかする必要があるんじゃないかな。

追加の情報として、レッドブルはコスワースの新エンジンが非常に良いらしい。ジョーダンとミナルディが最近はかなり良い勝負してるな、と。

予選の結果を見ると3位から13位まで、約0.5秒差の中に10台がひしめき合ってる大混戦。このままの争いなら決勝はかなりおもしろくなりそうなんだけど・・・ まぁ、ルノーの2台はスタートで抜け出すかw あとはフェラーリの2台がスタートでこけて、フタにならなければねぇ〜

上の方でも書いたけど、タイヤの問題はかなり気になる。特にこのコースだとオーバルを流用してる最終コーナー以降の部分はかなり危険。時速280kmオーバーでクラッシュなんて・・・ 死と隣り合わせすぎますよ。マジで。

予選の結果はこちら。
http://fmotor.nifty.com/f1gp/2005/06/f19gp__5b58.html

決勝は、6月20日の午前3時から(日本時間)!!

決勝

ミシュランのタイヤ問題で大荒れの状態。一応、全体の流れをまとめておくとこんな感じ。

金曜日のフリー走行でトヨタ、レッドブル、マクラーレン、ザウバーのタイヤに問題が発生。あとの調査では、ミシュランのタイヤに、あわせて12件の問題があったらしい。トヨタのゾンタとラルフはこの問題でクラッシュしてしまう。

このあと、ミシュランは『10周以上走ったタイヤでオーバル区間を全開走行しないように』って要望をチームに出したらしいんだけど、実際には、使い始めて1周目や2周目でもタイヤにトラブルが出てるチームもあったらしい。つまり、10周以内なら問題が出ないとは言い切れなかった。

ミシュランはタイヤに問題があることを認めて、FIAの方に新しいタイヤの持ち込み&使用許可を要請するが、これはレースの規定にあわないので却下される。(もちろん、勝手に使えば規定違反でペナルティ)

逆に、FIAからミシュランに『危ないところをゆっくり走るようにチームに要請しなさい』と、当たり前のことを言われる。

ミシュランは危ない区間にシケインを作るように要望を出すが、これもFIAが却下。理由は以下の通り。

ノンタイトル戦になる
コースを認定されてない状態に改変してしまうことで、 チャンピオンシップの1戦として認められなくなる。結果的にドライバーズポイント、コンストラクターズポイントのつかない、ノンタイトル戦になってしまう。
シケインも危険
シケインを作ったあと、フリー走行など一切無い状態でいきなりレースをするのは逆に危険である。
ミシュランが有利に
そもそも、ミシュランの問題であるはずなのに、シケインを作ると危険なほど柔らかいミシュランのタイヤが有利になってしまう。

結局、それぞれの出した結論は以下の通り。

FIA『いつも通り、ルールに則ってレースを行う』
ミシュラン『シケインが作られないならレースは出来ない』
ミシュランを使うチーム『ミシュランがそう言うならレースは出来ない』

つまり、ミシュランタイヤを使うチームはレースが出来ないと言うことで、フォーメーションラップのみ参加。あとは走らない、と。(このあたりの詳しい理由はコンコルド協定での全戦参加規約とか絡んでくるんだけど長くなるんで省略)

決勝レースは、ブリジストンを使っているフェラーリ、ジョーダン、ミナルディの3チームだけが参加して、その他はいつも通りのレースということになりました。

レースの話は・・・ 今回はいらないか?w

とりあえず、フェラーリ1・2。3位のモンテイロおめでとうヽ(´▽`)/

ミハエルとバリチェロの亀裂は本物かなぁ。来年、バリチェロがどこに行くのかが興味深い。

決勝の結果はこちら。
http://fmotor.nifty.com/f1gp/2005/06/f1__16d4.html

で、ミシュランのタイヤ問題の話を再開。決勝が終わったあと、いくつか情報やプレスリリースが出てきた。

当事者の一人であるトヨタの話はこんな感じ。

尾張正博のGP Diary:2005/6/20
http://www.f1.panasonic.com/ja/diary/diary_0506.html

チームとしてのトヨタの判断は正しかったと思うなぁ。危険なタイヤでレースをやることは自殺行為だから・・・ 常識のあるチームがやる事じゃないよ。

現場で働くカメラマン、けんさわさんの話だとこんな感じ。

けんさわのサーキット便り2005:USグランプリ決勝
http://www.f1sokuho.com/gprpt05/r09/gprpt03.html

シケインを作るって言う提案はやっぱり無理だよ。これも、常識的に考えれば当たり前の話。土曜日の朝の時点でシケインを作るって事が決まってれば、まだ、違った結論になってたかもしれないけど。

ミシュランタイヤの追加情報。

出走6台だけ ミシュラン使用7チーム棄権
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/ms/20050620vi11.htm

わざわざ空輸したタイヤも結局使えなかった、と。まぁ、どんなタイヤを持ってきたとしても、現場で実装テストをしない限りチーム側は安心して使えなかったと思うけどなぁ。

話をまとめると決勝直前の時点で『シケインを作るのは不可能』『オーバル部分を安全に走れるミシュランタイヤは無い』といった状況。

これで、残った選択肢は『危険な部分で速度を落としてレースをする』『レースをしない』の二択。

まぁ、無理矢理な解決策を上げるとしたら『日を改めて再レース』『レース自体を無効にする』『ブリジストンのタイヤをミシュランのチームにも供給』などなど・・・ まぁ、どれも、無茶苦茶なのは間違いない。

じゃあ、どうするか? ミシュランが選んだ決定は『レースをしない』でした、と。

ここでのポイントは“チームの決定”じゃなくて“ミシュランの決定”だったこと。

ミシュランを使うチームの中でもBARやウィリアムズはタイヤに問題が出てなかったらしい。それなら・・・ 出来れば、レースをやりたいと思うのは当たり前でしょう。あとは、ミシュランが『オーバル区間でどこまで速度を落とせば大丈夫か』をチームに通達すれば、その条件で、レースは可能だったはず。

たとえばオーバルでは時速100kmまでしか出せないとして、それを73周のあいだ守るように走るのは・・・ 可能なことだと思うんだよねぇ。

まぁ、ここで『100kmまでなら大丈夫』ってミシュランが言ってそれが本当に信用できるのか? とか、制限してても事故が起きたらどうするのか? って問題は残るんだけどね。

まぁ、とにかく、ミシュランは安全が大事ですからレースをしないことにしました。まる。

タイヤルールの話も、少し、しておこうかな。

これはこれで、良くないルールだと思うんだけど・・・ これ、ミシュランが言い出したルールなんだよね。

『1レースを走りきるタイヤというコンセプトは、ミシュランは全面的に支持します。 そもそもこれは私たちが2004年に提案したものですから!』

引用元:『ミシュラン F1世界選手権:オーストラリア・グランプリ// ミシュランの戦略』
http://www.michelin.co.jp/compet/f1/2005_01/preview3.htm

自分たちでルールを言い出しておいて、その範囲内で安全なタイヤを持ち込めないってのは・・・ ださすぎ。

『ミシュランはドライバーの安全を常に優先します』

引用元:『ミシュラン F1世界選手権:アメリカ・グランプリ// 決勝』
http://www.michelin.co.jp/compet/f1/2005_09/raceday4.htm

って言っておきながら、そもそも、安全なタイヤを持ち込んでないってのはなぁ・・・

それで、無茶な提案をしておいて提案が採用されなかったから残念ってのは・・・ ちょっと、ちがうんじゃない?

タイヤの問題が原因でラルフは大クラッシュしてるんだけど、それも『残念』の一言ですますのかねぇ。ミシュランは。タイヤは2種類持ち込めるのに、どっちとも安全性が確保できないなんて論外。

どこかのサイトで『最悪から2番目のF1レース』って書いてあったのを見たけど、 全面的に同意だな。

FIAのルール作りとか組織としての態度とかにも問題はあるとは思うけど・・・ メインの問題を作ったのはミシュランで間違いないと思う。レースは戦争じゃないんだから・・・ ちゃんと、ルールは守らないと。口先で『安全が第一』って言いながら、実際には危険なタイヤを持ち込んでるようじゃ駄目だよ。

本当はFIAの問題もいろいろ言いたいんだけど、それをやってると何時間あってもきりがないので省略w

『スポーツマンらしくない行為』にはペナルティを出すって、F1のルールに載ってたと思うんだけど、ミシュランには何らかのペナルティを出して欲しいね。

次回、フランスGPの予選は、7月2日!! ちなみに、ミシュランのお膝元!w


[Sports] Presented by ta3 [2005/6/20]