▽ワンダと巨像

PlayStation2用ソフト、『ワンダと巨像』の感想ページです。

この感想を書いてる時点で1周クリア済み。もちろん、ノーヒントで。やり込み要素は全くって感じです。

ワンダと巨像 表 ワンダと巨像 裏
対応機種:PlayStation2
発売日:2005年10月27日
希望小売価格:\7,140円
ジャンル:アクションアドベンチャー

http://www.playstation.jp/scej/title/wander/

感想

良くできてるアクションゲーム。

絵も綺麗。プログレッシブにも対応してる。細かいところまで凝ってるし、難易度も悪くない。特に問題になるような所はないのに・・・ けど、何か物足りない物を感じさせるのが、この作品の最大の欠点かな?

よく言えば『ユーザーに想像の余地を残すストーリー』だけど、悪く言えば説明不足で不十分とも言える。絵はPS2にしてはがんばってるけど、逆に言うとPS2の限界レベルで止まってる。ゲームの内容は・・・ 巨像と戦うのは楽しいけど、逆に言うと、ただ、巨像と戦ってるだけなんだよなぁ。

やり込み要素と言えばタイムアタックがあるけど・・・ 結局、巨像と戦うだけだからなぁ。ほんと、そういう意味ではやりたいことを絞り込んで作られたゲームだ。

これ以上、どういう風に手を加えても、これ以上良くはならない気もするし。たとえば、巨像と戦う前にザコがうじゃうじゃいるダンジョンを設置するとか、巨像を倒すごとに、10分ぐらいのムービーを挟むとか、その気になれば出来たと思うんだよね。けど、それで、もっとおもしろくなるかって言われるとかなり微妙。

剣や弓を鍛えるって要素なら、入れられないこともなかったかもしれないけど・・・ 『無い方が良かった』って言われるのがオチかな。

『良くできてるけど、何か物足りない』って感じは、どことなく『ゼルダの伝説 風のタクト』を思い出させるんだけど・・・ 俺だけだろうなぁw

あ、欠点らしい欠点が1つあったな。カメラの移動がおかしい。

基本的にカメラは自動で動くようになってるんだけど、これ、ユーザーに操作を任せる時間が短すぎ。自動の部分もチューニングがおかしい。演出優先でチューニングしていいところと、ユーザーのプレイアビリティ優先でチューニングしないといけないところの判断をミスってるよ。何カ所も。

任天堂の宮本茂氏が『これだけ豪華に作ってる「ゼルダ」がおもしろくなかったら詐欺なんだよね』って、時のオカリナのことを言ってるけど、実は、このソフトも豪華に作ってあるんだよね。見えない部分で。

HDRとか疑似トーンマップとか影とか・・・ 画面周りのエフェクトは豪華。けど、逆に言うと、そこを豪華にするだけでヒューマンリソースを使い切ってて、肝心のゲーム内容が寂しいとも言える。このあたり、発売日優先で時間をかけられなかった風のタクトに似てるんじゃないかな、と。

念のためにフォローしとくと、こういうゲーム作りは嫌いじゃない。遊ばせるポイントを絞って、そこを磨き上げるってやり方は良いゲームを作るうまいやり方だと思う。ただ、この程度のゲームを作るのに3年半かかるって状況はそろそろどうにかしないと。

実はGCはそこをどうにかするつもりだったんだけど、それなのに、出てくるソフトの質が低くて失敗。PS3は・・・ どうやら、別の方向に行ってるみたいだけどって、これは、また、別の話かw

たぶん、続編は出ないと思うけど、このチームの新作はやってみたい。でも、3年とか4年またされるのはどうにかして欲しいな。

以下、蛇足。

『エフェクトを豪華にしてゲーム内容が物足りない』って書いたけど、じつは、このゲームの開発チームは、それを埋めるだけの実力はあるんじゃないかと思うんだよね。

ただ、2005年末っていう逃せないターゲットがあって、PS2の持ってるシェアが読めてて、ソニーの宣伝量もわかってて、じゃぁ、そこまで作り込まなくても良いって判断したような気がしないでもなくて・・・

だって、これをさらに10倍おもしろくして、下手なMMORPG以上の盛り上がりが300時間続くように作ったとしても・・・ ソニーからしてみたらメリット無いもんねぇ。むしろ、メーカーから見た理想のソフトってのは『山ほど売れて、あっという間に終わって、中古屋に売られないソフト』でしょ?

ワンダと巨像が、本当にそういうことを考えてたかどうかは、たぶん、だれにもわからないんだけど・・・ 『時間さえあれば、もっとおもしろくなってたんじゃない?』って、感じさせるゲームはもったいないなぁ。これから、増えるんだろうけど。


[Game] Presented by ta3 [2006/2/27]