▽アガサ・クリスティーの
 名探偵ポワロとマープル

NHKアニメ劇場『アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル』の感想ページです。
ここでは、第1話から第8話までの感想をまとめてあります。

NHKアニメ劇場 アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル
http://www3.nhk.or.jp/anime/agatha/

第1話 グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件

クリスティー短編集3 ポアロ登場 表
○アニメ
ポアロ物。
アニメオリジナルの登場人物はさておき、基本的に原作に忠実にアニメ化されている。
気になったのはジャップ警部がシャープ警部になってるところぐらいかな。“ジャップ”って響きを嫌ったのかもね。この後、出番も多いしね。
ポアロが変な決め台詞を言ってるのも気になると言えば気になる。
『解けない謎はない。真実は私にほほえむ』 って、原作でこんなこと言った事あったっけ・・・ まぁ、アニメ的な演出と思えばこれもありなのかなぁ。単純に、監督がこういう事言わせたいと思っただけって気もするけど。
○原作
クリスティー短編集3『ポアロ登場』の中に収められている短編の一つ。“グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件”が原作。
読み返してみると、かなり原作に忠実な事がわかるね。

第2話 安マンションの謎

クリスティー短編集3 ポアロ登場 表
○アニメ
ポアロ物。最初に、ちょっとだけマープルも登場
ちょっと、ヘイスティングスがかっこよすぎるかな。ポアロらしくない、派手な立ち回りをやっている珍しい話。
○原作
クリスティー短編集3『ポアロ登場』の中に収められている短編の一つ。“安アパート事件”が原作。
だいたい、原作通り。猫の話までちゃんと生かしているあたり、脚本家はまじめに原作を読んだのかな。

第3話 風変わりな遺言

クリスティー短編集9 愛の探偵たち 表
○アニメ
マープル物。
かなり原作に忠実にアニメ化されてる。
個人的には結構好きな話かも。アニメ化も良くできてると思う。
○原作
クリスティー短編集9『愛の探偵たち』の中に収められている短編の一つ。“風変わりな冗談”が原作。
“ベティー・マーティンの話とか削られてるけど、仕方がないんじゃないかな。”

第4話 申し分のないメイド

クリスティー短編集9 愛の探偵たち 表
○アニメ
マープル物。メイド物(笑)
かなり原作に忠実にアニメ化されてる。うまくアニメ化できてると思う。原作も好きな話なんだけどね。
少し気になったんだけど、室内では帽子も手袋も取ってたはずなんじゃないかなぁ。マープルがそういうところをしっかり出来てないのはかなり違和感がある。
あと、グラディスもイメージしてたのと結構違うかも(笑)
○原作
クリスティー短編集9『愛の探偵たち』の中に収められている短編の一つ。“非の打ち所がないメイド”が原作。
マープル物ではメイドさんが良く出てくるんだけど、その中でも、メイドがメインになってる話のうちの一つ。ちなみにもう一つは『パディントン発4時50分』でしょう。って、クリスティーに詳しい人じゃないと、さっぱり理解できない話だな。これ。

第5〜8話 ABC殺人事件

ABC殺人事件 表
○アニメ
ポアロ物。
原作に忠実にアニメ化しようとしてるのはよくわかるけど、やっぱり、たった4回じゃ全部は出来てないね。関係者同士がさらに絡む部分とか、すっぱりカットですか。
原作ではヘイスティングスの一言がポアロの大きなヒントになるんだけど・・・ そのあたりも、さくっと流されてたね。ちょっと、もったいない。
最後の最後、大事なところがすっぱりカットになってたのもどうかなぁ。アニメだからカットしたのか、それとも、単純に尺が足りなかったか。
どうでも良いようなところだと、ポアロが室内で杖をついてるのとか、帽子をかぶってるのはどうかなぁ。あと、“ベクスヒル海岸”って普通に訳した方が良いんじゃね?
○原作
ポアロ物長編。『ABC殺人事件』が原作。
もともと、これまでのポアロ物と違った事をやったのがこの話の重要なところだったんだけど・・・ いきなり、この話を持って来ちゃったらその意味がないねぇ。もったいない。
アニメはアニメで頑張ってるんだけど、やっぱり、長編に関しては原作の方が良いね。アニメを面白いと思った人には原作もおすすめ。
ちなみに、原作ではヘイスティングスは結婚済みでたまたま南米から帰ってきた事になってるんだけど・・・ ヘイスティングスのなれそめの話は、この後、アニメでやるのかなぁ?

まとめ

ここまでの話を見てみると、全体的にかなり原作に忠実にアニメ化している事がわかる。
もっと、原作を題材としてアニメではひねってくるのかと思ってたんだけど、ここまで忠実にアニメ化してくれるのならそれはそれで文句はない。この調子で最後までやって欲しいところ。
全体的に“1930年代”って事でまとめちゃって、細かい年度の指定や年齢の事は無視しちゃってるみたいだな。これはこれで正解だと思う。まじめにやると、ポアロは100歳過ぎの話とかも出てきたりする事になるしね
アニメとしてのレベルは、まぁ、NHK的な標準? ミス・グレイはもっと美人でも良かったかな(笑)

今後の予想

ここまでの8話で短編が4本、長編が1本。
この後、短編(ただし前後編)が1本と長編が2本まではどんな話になるかわかってるけど、残りは、どんな話を持ってくるのか。ちょっと、予想してみた。ただし、長編だけ。
どうも、アニメでは作品ごとの年代とかあまり気にしてないようなので、選択する基準もそこは無視で。
○本命
ポアロ物だと『アクロイド殺し』『オリエント急行の殺人』『三幕の殺人』『ナイルに死す』あたりか。
ただ、『アクロイド殺し』はどう頑張っても原作の方が面白いだろう。『オリエント急行の殺人』もいろんな意味で難しい気もする。『ナイルに死す』も映画が有名だし、本命は本命だけに、どれも、逆に難しいな。
マープル物だと『予告殺人』『ポケットにライ麦を』あたりか。特に『ポケットにライ麦を』は童謡殺人の傑作。これは、確率高いんじゃないかなぁ。
○対抗
対抗というか、個人的な希望。
ポアロ物だと『葬儀を終えて』『白昼の悪魔』が見てみたいかな。どっちも傑作なんだけど、どうも、知名度は低いような気がする。
マープル物だと『カリブ海の秘密』『復讐の女神』・・・ 続編が読みたかった(;つд`)
○大穴
大穴っていうか・・・ ありえない?
『そして誰もいなくなった』『ゼロ時間へ』『無実はさいなむ』『終りなき夜に生れつく』と、どれもクリスティーの傑作なんだけど・・・ ポアロでもマープルでも無いんだな。これが(笑)
『ビッグ4』はポアロ物だけど・・・ ある意味、これをアニメ化したら歴史に名前が残るね。ありえない(笑)
そういえば・・・ NHK的には“ポワロ”なんだな。
早川ミステリを全巻読んだ人間としては“ポアロ”が基本なんだが。

[Etc] Presented by ta3 [2004/9/9]